みずほフィナンシャルグループの株価が一時、前週末比5.8%安の1991.5円まで下落するなど銀行株が大幅安。米銀シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻を受け、米国市場では金融株が下落し、景気減速懸念から長期金利は低下。国内の銀行株にも売りが波及している。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の株価は4.3%安の892.2円、 三井住友フィナンシャルグループは5.1%安の5613円までそれぞれ下げた。 千葉興業銀行株は一時8.5%安の518円、 南都銀行株が同7.5%安の2473円など地銀株も軒並み安い。TOPIX銀行株指数は午前の取引で4.8%安となり、79の構成銘柄全てが下落した。
SVBと提携関係にある あおぞら銀行の株価も一時5.0%安の2451円まで下落した。同行は2021年4月に、SVBのファンド運用部門とベンチャー業界の分析や日米での投融資機会の紹介などで 業務提携している。あおぞら銀広報担当者はSVBとの取引はないとコメントした。
SVBへの出資や融資の有無について、みずほFGとMUFGの広報担当者は、個別の取引については回答を差し控えるとコメントした。松野博一官房長官は13日の記者会見で「現時点で日本の金融システムの安定に重大な影響を及ぼす可能性は高くない」と指摘。「日本の金融機関は総じて充実した流動性と資本基盤を維持している」と述べた。
SMBC信託銀行の山口真弘シニアマーケットアナリストは「SVBが有価証券運用で長短金利の利ざやを稼ぐビジネスモデルということで、連想から邦銀株も売られている」と指摘。ただ、「米金利はゼロから5%近くに急上昇し、国内金利はほぼゼロから0.5%への上昇でレベルが違う」と話した。
山口氏はまた、「先週の日本銀行の政策決定会合で一部で期待されていたサプライズがなかったことで、日本の国債利回りが低下するきっかけとなり、これまで堅調だった銀行株に利益確定の売りが出ている側面はある」とも説明した。
野村証券アナリストの高宮健氏は10日付の投資家向けメモで「邦銀株価は昨年12月以降上昇してきたことから、米銀株価の下落が短期的に邦銀株の利食い売りなどを促す側面は否定できない」と指摘。
SVBは米国債や住宅ローン担保証券(MBS)を含むポートフォリオで大きな損失をかぶったことが、破綻のきっかけとなった。
高宮氏は、邦銀も米債価格下落に一定の影響を受けているのは事実だが、「大手行はヘッジ等により米債保有リスクをほぼ極小化しており、大手地銀も既に22年度中に相応の米債売却損を計上。22年12月の長短金利操作(YCC)変更後の日本国債価格下落を踏まえても、総じてその資本ポジションを健全な水準に維持している」との見方を示した。
関連記事:
(第4段落を追加し、チャートを更新します)
March 13, 2023 at 07:53AM
https://ift.tt/M0YtVTw
銀行株が大幅安、米銀SVB経営破綻で売り波及-あおぞら銀は5%安 - ブルームバーグ
https://ift.tt/ECVKkHP
Mesir News Info
Israel News info
Taiwan News Info
Vietnam News and Info
Japan News and Info Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "銀行株が大幅安、米銀SVB経営破綻で売り波及-あおぞら銀は5%安 - ブルームバーグ"
Post a Comment