【ワシントン＝田中宏幸、ニューヨーク＝小林泰裕】米財務省と米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）、米連邦預金保険公社（ＦＤＩＣ）は１６日、米大手銀１１行が米地銀ファースト・リパブリック銀行（カリフォルニア州）に計３００億ドル（約４兆円）を預金すると発表した。経営悪化が懸念されていた同行の資金繰りを支援する。
同行の資産規模は昨年末時点で約２１００億ドル（約２８兆円）と、全米１４位。すでに破綻したシリコンバレー銀行と同様に、当局の保護対象外の預金を多く抱えており、引き出しが殺到して預金が不足するのではとの懸念が高まっていた。
ファースト・リパブリック銀行に対し、ＪＰモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなどが５０億ドル、ゴールドマン・サックスなども２５億ドルを預金する。「地銀は金融システムの健全性にとって重要だ」との共同声明を出した。
イエレン米財務長官らは共同声明で「大手銀行グループによる支援の表明は最も歓迎すべきことであり、銀行システムの回復力を示すものだ」と述べた。
March 17, 2023 at 04:55AM
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米大手銀１１行、地銀のファースト・リパブリック銀を支援…計４兆円を預金 - 読売新聞オンライン
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