米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が24日発表した データによると、15日までの週に米銀の預金は984億ドル（約12兆8600億円）減少し17兆5000億ドルとなった。減少幅は約１年ぶりの大きさ。その週はシリコンバレー銀行（ＳＶＢ）などの経営破綻で世界的な金融の混乱が生じた。
中小金融機関の預金は1200億ドル減少し過去最大の落ち込みとなった。一方、大手25行の預金は約670億ドル増加した。
普通預金や当座預金など流動性の高い「その他」預金（譲渡性預金など満期のある口座は除く）は782億ドル減少して15兆7000億ドル。前年比で6.1％減り、1970年代前半までさかのぼるデータで最大の落ち込みだった。
- 銀行与信は季節調整済みベースで735億ドル増加し17兆6000億ドル
- 総資産は4305億ドル増の23兆2000億ドルと、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）直後以来最大の伸びとなった
- 負債総額は4120億ドル余り増加し21兆1000億ドル
- 経済活動の指標とされる商工融資は200億ドル増の２兆8300億ドル
昨年秋から銀行預金は既に減少傾向にあったが、銀行システムに対する懸念が急速に広まり始めると、預金引き出しも加速した。預金者の多くはマネーマーケットファンドに資金をシフト。米投資信託協会（ＩＣＩ）のデータによると、22日までの週に1170億ドル余りがマネーマーケットファンドの口座に流入した。
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原題： US Bank Deposits After SVB Collapse Fall Most in Nearly a Year（抜粋）
March 25, 2023 at 07:28AM
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米銀預金、ＳＶＢ破綻の週に約１年ぶりの大幅減少－ＦＲＢデータ - ブルームバーグ
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