米国の銀行と証券会社は、株式の電子トレーディング担当人員を増やす計画だ。人員削減が進むウォール街の他事業に逆行する。
コーリション・グリニッチが25社を対象に実施した調査によれば、米国のセルサイドの会社の半分以上は向こう1年半の間に株式電子取引デスクのカバレッジ拡大を予定している。3割近くは取引執行・分析コンサルティングで人員を増やす見込みだと回答し、アルゴリズム関連セールスで採用を計画しているとの回答も約25%に上った。
コーリション・グリニッチの市場ストラクチャー・テクノロジー担当チームのシニアアナリスト、ジェシー・フォースター氏は「銀行や証券会社は顧客企業に追いつこうとしており、それら企業は容易かつ効率的に規模を拡大しようと電子取引担当の人員を増やしている」とインタビューで説明した。
電子トレーディングに向かう流れは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期間中にトレーディング処理で人同士のやりとりが増えたため一時中断したが、それが再開したとフォースター氏は指摘した。
コスト削減で人員の合理化にウォール街の各社が目を向ける中で、この増員計画は際立つ。JPモルガン・チェースは住宅ローン担当者を 数百人削減し、ゴールドマン・サックス・グループは1月に過去最大級の人員整理に着手した。
テクノロジーとアルゴリズムを活用し、いわゆる「ロータッチ」の電子トレーディングの需要は強い。例えば、シティグループは既存のインフラ強化のため採用を進めている。
シティのジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)は、業務の近代化に向け「変革への投資を続ける」と1月に表明。「プロセスを合理化し、より自動化させる」と述べていた。
コーリション・グリニッチによると、電子セールス・トレーダーはウォール街の他の担当者に比べて自らの事業の将来に楽観的で、半数は今年の手数料収入が前年を少なくとも10%上回ると見込んでいる。ただ、こうした楽観は全体で共有されてはおらず、セルサイドの回答者の約42%はウォール街全体の電子株式手数料収入を前年並みと予想した。
原題: Banks Expect to Boost Hiring to Fill Electronic-Trading Roles(抜粋)
March 07, 2023 at 10:42PM
https://ift.tt/Sw16m8T
株式の電子トレーディング担当者に需要、米銀など採用計画-調査 - ブルームバーグ
https://ift.tt/R93CiUM
Mesir News Info
Israel News info
Taiwan News Info
Vietnam News and Info
Japan News and Info Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "株式の電子トレーディング担当者に需要、米銀など採用計画-調査 - ブルームバーグ"
Post a Comment