明治時代に造られた日本初の高速産業道路とされる「銀の馬車道」の舗装された路面や側溝が兵庫県姫路市神屋町の市有地で出土し、調査した同市埋蔵文化財センターが9日、発表した。路面が面的に確認されたのは初めてといい、当時の工法などを知る上で貴重な成果として注目される。
銀の馬車道は、朝来市の生野鉱山と姫路市の飾磨津(姫路港)を結んだ全長49キロの馬車専用道。フランス人技師の指導で1873年に着工し、76年に完成した。
石を敷き詰めて締め固め、耐久性を高めた「マカダム式舗装」など当時の最新技術で建設。〈流通の大動脈〉として機能したが、鉄道の開通とともにその役割を終え、1920年に廃止された。道の大部分は国道や県道になっている。
2月から計36平方メートルを発掘。2か所で当時の地面より50~60センチ盛り土された道路跡が見つかった。
うち1か所では、こぶし大の石と土砂がまじった下層の「路盤部」(厚さ約45センチ)、3センチ程度の小石が入った中層の「表層部」(同20センチ)、1センチ程度の砂利と砂を敷いた路面部分の「目つぶし砂利」(同3~5センチ)からなるマカダム式舗装の構造を幅約80センチ、長さ2メートルにわたって確認。南側からは排水用の石組み溝(幅約20センチ)も出土した。
調査にあたった関梓・技術主任は「マカダム式舗装の記録はあるが、実際にどんな構造だったのかを確認することができた。当時の土木技術や道路の建設方法を解明する資料になる発見だ」と話している。
March 13, 2023 at 06:46AM
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姫路で「銀の馬車道」出土、舗装路面を初めて確認…日本初の高速産業道路 - 読売新聞オンライン
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