ドイツ銀行は昨年分のボーナス原資をほぼ前年並みで維持した。年間でトレーディングが好調で、資金調達およびM&A(合併・買収)アドバイザリー業務の落ち込みを補った。
17日発表の年次報告書によれば、同行が支給した2022年分のボーナスは総額21億3000万ユーロ(約3000億円)。前年は21億ユーロだった。クリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)に支給されたボーナスは1.4%増の893万ユーロだった。
欧州の銀行は22年の業績がまちまちで、ボーナスについてやや控え目になった。市場のボラティリティーが寄与しトレーディング収入は増加したものの、株式や債券の発行が低迷し、こうした取引への助言から得る手数料は減少した。UBSグループはボーナス原資を10%削減、クレディ・スイス・グループは半減させた。わずかな例外の1つはイタリアのウニクレディトで、20%増加した。
ドイツ銀ではトレーディング部門が最大の収入源としての地位を確立した1年となった一方で、買収や資金調達に関する助言を行う部門の収入は落ち込んだ。買収や資金調達を行う意欲が金利上昇によって後退したことが背景にある。
ドイツ銀のボーナスについて、最大級の増額となるのは金利トレーダーで、為替トレーダーや新興市場担当デスクも金利トレーダーほどではないが増額を得ると、ブルームバーグはこれまでに報じた。
ドイツ銀、金利トレーダーらに最大のボーナス増額-収入急拡大で
原題: Deutsche Bank Bonuses Stable Amid Investment Banking Slump (1)
(抜粋)
March 17, 2023 at 08:17PM
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ドイツ銀、ボーナス原資は前年並み-トレーディング好調も投資銀が低迷 - ブルームバーグ
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