宇田、家族でつかんだ銀結婚５日で腕切断「結果オーライ、幸せ」 - 中日新聞

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トライアスロン男子で銀メダルを獲得し、表彰式で笑顔を見せる宇田秀生選手＝２８日、お台場海浜公園特設コースで

　結婚から５日後に利き腕を切断してから８年。リハビリでトライアスロンに出合った宇田秀生選手（３４）＝ＮＴＴ東日本・ＮＴＴ西日本、滋賀県甲賀市出身＝が２８日、東京パラリンピックで銀メダルを獲得した。「右腕を失っていろいろあったが、結果オーライ。すごく幸せ」。妻亜紀さん（３８）ら家族に支えられ、初出場で表彰台に立った。　（吉岡雅幸）

　宇田選手は大学までサッカーに打ち込み、卒業後に建設会社へ就職。亜紀さんと結婚したのは二〇一三年五月だった。直後、仕事中の事故で右腕を機械に巻き込まれた。現実を受け止めきれぬ中、「なんとかなるよ。二人一緒だから」と笑う亜紀さんに励まされた。

　「これ以上、弱い自分は見せられない」とリハビリに汗を流し、その一環で水泳を始めた。知人の勧めもあってトライアスロンに挑むと、努力するほど記録が伸びる面白さにはまった。バイク（自転車）とランは得意だが、最初のスイム（水泳）で出遅れる。「負けず嫌いなのがレース展開と合っている」と前の選手を追って記録を伸ばした。

　亜紀さんはスポーツ選手を栄養管理で支えるための資格「アスリートフードマイスター」を取得するなど献身的に支えてくれた。事...

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