日本銀行は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、2022年度に国内大手行の自己資本比率が最大で平均4・6ポイント低下するとの試算をまとめた。大手行が融資姿勢を厳格化すれば、企業の資金繰りが悪化して実体経済の下押し圧力につながるリスクがある。
試算は、景気回復の状況や金融市場の動向などを四つのシナリオに分けて行った。景気回復のペースが停滞する最も厳しいシナリオでは、20~22年度までの貸出残高に占める引当金など信用コストの割合は、大手行は累計で2・6%、地方銀行などは3・3%になると試算した。
直近の3年間の累計は大手行でマイナス0・04%、地銀は0・29%にとどまっており、信用コストは大幅に増える。この結果、22年度の大手行の自己資本比率は、19年度に比べて4・6ポイント低下して平均7・6%、地銀などは2・8ポイント低い7・1%になる見通しだ。
銀行は自己資本比率が8%を下回ると、貸し出しを減らす傾向があるといい、日銀はこのシナリオの場合、22年度の国内貸し出しは前年比で減少すると予測した。
残り三つのシナリオでは、実体経済の回復ペースが「市場平均の見通し」の場合は、大手行の自己資本比率は11・0%になると見込んだ。「回復ペースが鈍化」した場合は、9・5%か7・7%への低下を予想している。
この試算は、日銀が国内の金融機関を取り巻く状況を半年ごとに分析する「金融システムリポート」に盛り込まれた。
October 25, 2020 at 10:18PM
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大手銀の自己資本比率、22年度に最大4・6ポイント低下…日銀試算 - 読売新聞
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