体操の世界選手権種目別決勝で、男子床運動は21歳の南一輝(仙台大)が14・766点をマークした。初出場の21歳は獲得した銀メダルを両手に持って見つめた。「悔しい気持ちもあるけど、今日は攻めた演技ができた。やりきったかなと思います」。観客席に両手を振る顔は穏やかだった。
山口県出身の南が体操を始めたのは小学2年の頃。以来、現在までトランポリンを跳び続け、独自の空中感覚を磨いてきた。「楽しくて飽きないですね」。着地するベッドが擦り切れたり、バネが壊れたりしたことも一度や二度ではない。
南はトランポリンを使えば、G難度のリ・ジョンソンを普段とは逆のひねり方向で仕掛けられる。それほど体の動かし方への理解は深い。
鋭いひねりのポイントは、動きをリードする右肩だという。右肩を引き、左半身をかぶせる。仙台大1年の3年前からこの意識を持てるようになり、演技が安定した。大学には床運動が強い上級生が多く「自分で技の感覚を言葉にできなくても、先輩が言葉にしてくれて整理できた」と、当時の環境に感謝する。
5月に右ふくらはぎを痛めた影響もあって、今大会は演技の難度を抑えて実施の精度で勝負したが、着地を止めきれなかった。優勝したイタリア選手とは、わずか0・034点差だった。
「誰にも負けないように。『無敵』じゃないですけど、一番輝けるよう頑張っていきたい」。肌身に染みた勝負の厳しさは、大きな刺激になるに違いない。(宝田将志)
October 23, 2021 at 08:47PM
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「やりきった」21歳南、床で銀 世界体操 - 産経ニュース
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