＜Go! レッドウェーブ＞最高峰米リーグに挑戦五輪銀の司令塔・町田瑠唯選手 - 東京新聞

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「富士通のファンの方々のためにもアメリカで活躍したい」と記者会見で決意を口にした町田選手＝東京都渋谷区の代々木第二体育館で

　昨夏の東京五輪でアシスト王に輝き、バスケットボール女子日本代表の銀メダル獲得に貢献した富士通レッドウェーブの町田瑠唯（るい）選手（２９）が、米プロリーグＷＮＢＡ、ワシントン・ミスティックスと契約したことを二月に発表した。

　新型コロナウイルスの影響でＷリーグでは試合中止が続き、チームにとって二カ月ぶりのリーグ戦再開となった三月五日。都内で行われたＥＮＥＯＳ戦後に記者会見した町田選手は、世界のトップ選手が集まる最高峰リーグへの意気込みを語った。

　今年一月に突然のオファーがあったといい「驚きました。でも話を聞くうちにすごくワクワクし、こんなチャンスをいただき挑戦してみたいと強い気持ちになりました」と挑戦を決意。今季のＷリーグ終了後の五月に渡米、キャンプに参加してＷＮＢＡ出場を目指す。

　「挑戦が簡単にうまくいくとは思っていません。少ないプレータイムでも出場して、チームに貢献したい。いろんな壁があってボコボコにされることもあると思いますが、その経験ができたことが（挑戦の）成功になると思います」と言葉に力を込めた。

東京五輪決勝の米国戦で攻め込む町田選手＝昨年８月、さいたまスーパーアリーナで

　身長一六二センチの司令塔は群を抜くスピードと類いまれなパスセンスで、東京五輪準決勝のフランス戦で五輪記録となる１８アシストをマーク。五輪ベスト５選手の一人にも選出された。「オリンピックでは小さな選手でも通用することを証明したかった。アメリカでも工夫すれば戦えるということを伝えて子どもたちに夢を与えるプレーをしていきたい」と目を輝かせた。

　九月の米リーグ終了後に帰国し、チームに合流して再びＷリーグに参戦する。「私の挑戦を応援してくれるチームやスタッフ、会社の方々に感謝しています。富士通ファンの方々の温かい応援があったからオリンピックでも活躍できました。ファンの方々のためにもアメリカで結果を残してきたい」と最後に地元に目を向けて決意を口にした。（安田栄治）

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　川崎市中原区に拠点を置くバスケットボール女子の富士通レッドウェーブ。コロナ禍に振り回されながらも選手たちはＷリーグで日本一を目指して挑戦を続けています。地域に根ざしたチームの奮闘を不定期で追っていきます。