帝国データバンク新潟支店がまとめた２０２１年の新潟県内企業メインバンク調査によると、同年１月に発足した第四北越銀行（新潟市中央区）のシェアは５６・５％に上り、県内トップだった。同行をメインバンクとする企業は１万７５３７社で、２位の大光銀行（長岡市）の３５６５社を大きく上回り、圧倒的な存在感を示した。
調査は２１年１０月末時点で帝国データバンクの企業概要データベースに収録されている県内企業約３万１千社を対象に、メインバンクと認識している金融機関を集計した。
第四北越銀行は県内１、２位だった第四銀行と北越銀行が合併して生まれた。２０年の旧２行合算と比べると、企業数は９９社減ったがシェアは０・０６ポイント高まった。
２位の大光銀はシェアが前年比０・０２ポイント下がり、１１・４９％。３位の県信用組合は０・０４ポイント減り、４・６９％となった。４位は三条信金の３・５９％、５位は新潟信金の２・５５％だった。
県外に本店を置く金融機関では、八十二銀行（長野市）が前年比０・０１ポイント増の０・８８％で村上信金と並び１１位に入った。
全国で見ると、第四北越銀行は１万７９９３社、シェア１・２４％で９位。北陸４県に拠点を置く地銀として初めて１０位以内に入った。金融機関の統合再編は全国的にも活発化しており、各都道府県内でシェアが過半数を超える金融機関は２行増え、２０行。統合予定を加えると２２行に上る。
同支店は「全国各地で再編・統合によりシェアトップの金融機関の存在感が高まる傾向が続いている」と分析。本県の第四北越銀行については「圧倒的なシェアを持つ分、地域経済における役割も大きい。脱炭素社会への対応など資金繰り以外の面でも中小企業を支援し、寄り添う経営が期待される」としている。
February 14, 2022 at 11:30AM
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第四北越銀56.5％ 圧倒的シェア - 新潟日報
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