プロ野球楽天ドラフト3位の前田銀治外野手(18=三島南高)が1日、門出を迎えた。静岡県三島市内で行われた同校の卒業式に出席。約2カ月ぶりに再会した同級生たちと、思い出の詰まった校舎で高校最後の日を過ごした。

式典後、オンラインで取材に対応。「高校生としてのプロではなく、社会人としてプロになる節目の日。『ようやく卒業だな』という気持ち。同級生とも楽しく話せたし、涙はなかったです」と、トレードマークの笑顔を見せた。

1月26日に「肺動静脈瘻(ろう)に対する経カテーテル的塞栓(そくせん)術」を受けたことが、球団から公表された。リハビリを経て復帰。沖縄県うるま市で先月から始まった2軍キャンプには、無事に合流できた。「良い状態になっている」。シート打撃では、左前に“プロ初安打”も記録したという。

ゆっくり休む間もなく、2日にはチームに再合流する予定。この日、友人から多くのエールも受け取った前田は「『プロでも頑張れ!』という声を多く掛けてもらった。まずは、1年間野球をしても壊れない体をつくっていきたい」と、決意を新たにした。