【北京=川手伊織】中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)は3日夜、ウクライナに侵攻したロシアとそれに協力したベラルーシについて「関係する全ての活動を保留し、再検討している」と発表した。理由は同行の財務の健全性を守るためとした。米欧などの金融制裁の影響を避ける狙いがありそうだ。
AIIBは2016年1月に開業した。中国が最大の3割を出資し、増資など重要案件で拒否権を握る。今の加盟国・地域は105で、ロシアは開業直前の15年12月、ベラルーシは19年1月に加わった。
中国政府は米欧などの金融制裁に反対の立場を明確にしている。これに対し、AIIBは「経済や金融の状況が変わるなか、銀行の財務の健全性を守ることに全力を尽くす」と指摘した。金融制裁で資金の回収などに影響が出かねないと判断した可能性がある。
AIIBによると、ロシア向け投融資は承認ベースが8億ドル(約920億円)、承認前の提案ベースが3億ドルある。ベラルーシ向け案件は提案ベースが2億ユーロ(約257億円)ある。
3日の発表では「資金供給を機動的かつ迅速に拡大し、戦争で直接的または間接的に悪影響を受けたメンバーを支援する準備はできている」とも強調した。資源価格の上昇や金融市場の変動が経済の下振れ圧力となりかねないなか、流動性の確保といった支援策が念頭にあるとみられる。
March 04, 2022 at 12:06AM
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中国主導アジア投資銀、ロシア・ベラルーシ案件「保留」 - 日本経済新聞
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