中国が新型コロナウイルスの感染再拡大に見舞われる中で、中国人民銀行（中央銀行）に対する利下げ圧力が強まりつつある。
政府系のエコノミストは、人民銀には利下げ余地があると主張。政府が債務増大をうまく抑え込んでおり、人民銀は金融リスクをあおることなく政策を緩和することができるとの見立てだ。
世界的な投資銀行の多くが、人民銀は政策金利の安定を年内は維持すると見込んでいるのとは対照的だ。
中国政策科学研究会の徐洪才・経済政策委員会副主任は、政府の規制強化が意味するのは金融政策緩和が「大きなリスクを生み出したり、不動産価格の大幅上昇を招いたりすることはない」ということだと指摘する。同研究会は政府系シンクタンクだ。
中国社会科学院の張斌氏によれば、地方政府が抱える簿外のいわゆる「 隠れ債務」に対する抑制策が中央政府の財政力を低下させている。こうした状況は成長を支えるため金融政策の役割を高める必要があることを意味していると張氏は論じている。
人民銀は先月、市中銀行の預金準備率を予想外に引き下げたが、利下げは決定的な緩和措置となる。人民銀は預金準備率の引き下げは広範な緩和へのシフトを意味するものではないとしているが、市場は利下げを織り込み始め、国債相場の上昇を刺激しつつある。
原題： China Faces Contrarian Calls for a Surprise Interest Rate Cut（抜粋）
August 12, 2021 at 02:32PM
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中国人民銀に利下げ圧力－政府系エコノミストが必要性を主張 - ブルームバーグ
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