高崎市にある高崎量子応用研究所などの研究グループは、高い抗ウイルス性を持つ銀を布などに強く定着させる技術を開発したと発表した。加工を施した素材では、付着した新型コロナウイルスを99・9%以上減らし不活化させる作用があることも判明。マスクや防護服などへの活用が期待できるという。(池田知之)
研究所は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(千葉市)の一部門。共同研究は、放射線を利用した技術開発を手掛ける高崎市の企業「ERHテクノリサーチ」、長崎大と取り組んだ。
研究所によると、従来は布などの素材に銀を定着させるには練り込んだり、接着剤で付けたりする手法が主体だった。一方、銀は安定せずはがれやすかった。
今回の研究では「放射線グラフト重合」という技術を活用。ポリエチレン素材に放射線を照射する加工などを施すと、銀の分子を強く固定するための「グラフト」(接ぎ木)ができ、銀がはがれにくくなった。水中で二十四時間漬けてかき回しても取れなかった。
さらに、銀を固定化した不織布とガーゼに新型コロナウイルスを付け、一時間後にウイルス量を測定。ともにウイルス量は99・9%以上減り、感染性がなくなり不活化すると分かった。
技術はプラスチックなどにも応用が可能。マスクや防護服だけでなく、フェースシールド、壁紙、家財道具などにも使えるという。マスクに使った場合、一枚当たり三百〜五百円で製造できる見通し。
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August 17, 2021 at 05:46AM
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<新型コロナ>抗ウイルス効果持つ銀 繊維に強く定着 マスクなどに応用期待 高崎の研究グループが技術開発 - 東京新聞
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