中国人民銀行の劉国強副総裁
【北京=川手伊織】中国人民銀行（中央銀行）の劉国強副総裁は6日の記者会見で、金融監督当局がアリババ集団傘下の金融会社アント・グループの聴取に踏み切ったことについて「金融サービスにおける消費者と投資家の利益を総合的に考慮し、法規制に基づいて決定した」と語った。
人民銀行や中国銀行保険監督管理委員会（銀保監会）は2日、アリババ創業者の馬雲（ジャック・マー）氏やアント首脳らを聴取。翌3日にはアントが突如、上海と香港で計画していた上場の延期を発表した。当局の予測不能な規制リスクを警戒する声が広がった。
劉氏はアントに限らず、人民銀行は法規制に基づいて金融監督の業務を進めていくことを強調した。銀保監会の梁濤副主席は「いかなる上場企業も関連の法規制を守らなければならない」と指摘。そのうえで「銀保監会は国際的な共通ルールなどを尊重していく」と強調した。
November 06, 2020 at 04:13PM
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アント聴取「法規制に基づき決定」 中国人民銀副総裁 - 日本経済新聞
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