Search

新型コロナ:地銀再編の必要性、山形銀「ない」 荘内銀「現状で」 - 日本経済新聞

gin.prelol.com

山形県内の地銀2行が10日、2020年4~9月期決算を発表した。銀行再編について山形銀行の長谷川吉茂頭取は「合併に関心を持たない頭取がいたら問題だが、単独でいける」と強調。フィデアホールディングス(HD)傘下の荘内銀行の田尾祐一頭取は「グループでモデルをつくるのが第一」と述べた。

決算発表をする山形銀行の長谷川吉茂頭取(10日、山形市)

決算発表をする山形銀行の長谷川吉茂頭取(10日、山形市)

両行は山形市内でそれぞれ記者会見を開いた。山形銀の長谷川頭取は「業務提携はやっているが、支配下に入る必要も、入れる必要もない」と述べた。マイナス金利を「銀行いじめとしか思えない」と批判しながらも、「銀行のノウハウは捨てたものではなく、地域商社など地方創生を収益につなげる」と語った。

荘内銀の田尾頭取は09年に経営統合した北都銀と効率経営のモデルをつくると指摘。業務提携する岩手県の東北銀行との統合は「延長線上にないとはいえないが、現段階ではメリットを追求する形にはならない」と述べた。

20年4~9月期決算(単独)は山形銀の本業のもうけを示す実質業務純益がその前の期に比べ9%減の28億円となった。新型コロナウイルスの感染拡大で対面営業が制限された影響が出たという。コロナ以前の不良債権処理の増加もあり税引き利益は同38%減の12億円になった。

一方、貸出金と預金はいずれも大幅に増加した。コロナ関連で国・県の制度融資と独自融資を合わせ、2346社に831億円を貸し出した。これらは一時的に預金され、国の給付金を受けた個人預金も増えた。

21年3月期は連結純利益で前期比17%減の21億円を見込む。連結経常利益は同29%減の33億円を予想。長谷川頭取は最低限の利益水準として「今後も経常利益30億円、最終利益(純利益)20億円を維持する」と述べた。

決算発表をする荘内銀行の田尾祐一頭取(10日、山形市)

決算発表をする荘内銀行の田尾祐一頭取(10日、山形市)

荘内銀の20年4~9月期決算(単体)は実質業務純益が13%増の21億円だった。コロナで対面営業ができない影響はあったが、株高が寄与。与信コストも想定より少なかった。ただ、不採算店舗の閉鎖に伴う損失を計上し税引き利益は23%減の6億9700万円だった。

21年3月期の税引き利益は前期比2.5倍の10億円を予想、期初見通しから大幅に上方修正した。期初は厳しい先行きを想定したが、「国の支援策もありコロナの影響は今期は限定的」(田尾頭取)とみている。

山形が地盤のじもとホールディングス傘下のきらやか銀行は13日に決算発表を予定していたが、「繰り延べ税金資産の計上に関する精査、決算数値確定に時間がかかる」として20日に延期している。

Let's block ads! (Why?)


November 10, 2020 at 05:52PM
https://ift.tt/38sBfr6

新型コロナ:地銀再編の必要性、山形銀「ない」 荘内銀「現状で」 - 日本経済新聞
https://ift.tt/3ay8us5
Mesir News Info
Israel News info
Taiwan News Info
Vietnam News and Info
Japan News and Info Update

Bagikan Berita Ini

0 Response to "新型コロナ:地銀再編の必要性、山形銀「ない」 荘内銀「現状で」 - 日本経済新聞"

Post a Comment

Powered by Blogger.