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クレディセゾンが株主に説明スルガ銀と提携する狙い | スルガ銀行 不正の構図 | 今沢真 - 毎日新聞

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 スルガ銀行との資本提携を5月に発表したクレジットカード大手、クレディセゾンは6月21日午前、東京都内で株主総会を開いた。出席した株主によると、クレディセゾンの水野克己社長はスルガ銀との提携に関し「競合他社が金融コングロマリット化するなかで、競争に勝ち抜くには銀行機能は不可欠だ」などと説明したという。

 クレディセゾンの経営者が資本提携の狙いを説明するのは初めて。この提携に関しては、スルガ銀行の融資を受けて投資用不動産を購入し、過剰融資で返済できなくなった債務者約430人と弁護団が「解決が先だ」と抗議を続けている。

「ネット銀行も展開したい」

 出席した株主によると、競合するオリックスや楽天のように自前で銀行を設立することは考えないのかとの質問が株主から出た。これに対し水野氏は「競合各社との競争で、銀行、証券、保険といった機能は必要になる。そうした判断でスルガ銀行と提携を結んだ。できればネット銀行も一緒に検討していきたい」と語った。

 また、株主から「提携先がなぜ評判の悪いスルガ銀行でなければならないのか」との質問も出た。高橋直樹副社長は「係争債権があることは認識しているが、詳しいデューデリジェンス(資産査定)を行った。その結果、提携をする結論に至った」と説明した。高橋氏はスルガ銀行の社外取締役に就任する予定だ。

 「レピュテーションリスク(信用低下を招くリスク)を背負ってまで提携しないといけないのか」との質問も株主から出た。高橋氏は「スルガ銀行の方で(債務者側と)交渉しており、見守っていきたい。一日も早く係争債権が解消することを望んでいる」と述べた。

セゾン投信の人事をめぐる質疑も

 株主総会でもう一つ注目されたのが、クレディセゾン傘下の資産運用会社、セゾン投信の中野晴啓会長が6月下旬に退任する件だ。親会社のクレディセゾンと経営上の路線対立があり、事実上の更迭人事と報道された。セゾン投信は現在、クレディセゾンが60%、日本郵便が40%を出資している。

 中野氏はセゾン投信の創業…

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June 25, 2023 at 05:30AM
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