中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は15日、ワシントンのピーターソン国際経済研究所で講演し、中国は定期的な為替市場への介入をおおむね終了し、同国の家計による人民元使用の緩和拡大を目的とする政策を追求する考えを示した。
同総裁は人民銀当局は依然として市場介入の「権利を有する」と述べるとともに、介入が全くないとは「公表していない」と語った。ただ同総裁は自身の見通しとして、「遅かれ早かれ」市場が中央銀行を打ち負かすことを歴史が示していると指摘。易氏が示したスライドは「近年、人民銀は概して定期的な介入を終了した」ことを示した。
米財務省は半期に一度の外国為替報告書で、中国の為替レート管理は透明性を欠くとして常に批判してきた。易総裁は中国の外為政策について「管理フロート制となお呼ぶことができるが、主に市場によって決定されなければならない」と説明した。
質疑応答で易総裁は、人民元がいつ自由に交換可能になるかの「日時は決まっていない」とし、基本的政策は人民元使用の緩和を拡大することだと答えた。
債務交渉、米中関係
易総裁は国際通貨基金(IMF)・世界銀行の春季会合出席のためワシントンを訪れている。同総裁は主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議にも出席し、中国経済の今年の成長率について5%前後になるとの見通しを示した。
スリランカの債務再編協議に関する質問に対し同総裁は、債権国間の「平等で公平な」取り扱いが行われるべきだとの中国の姿勢を重ねて訴えた。また米国との二国間協議やイエレン米財務長官の訪中の可能性については、世界経済が直面している難問を考慮すれば、米中間のコミュニケーションは現時点で重要だと述べた。
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原題: Yi Says China Largely Ended Currency Intervention in Market Tilt(抜粋)
April 16, 2023 at 07:21AM
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