中国の4大国有銀行は合わせて少なくとも400億元(約7700億円)の起債を計画しており、2025年早々までに世界的な資本要件を満たすよう大規模な資金調達に着手する。
中国工商銀行と中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行は本土債市場を通じ、総損失吸収能力(TLAC)債を今年6月にも起債する方針。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
正確な起債額はまだ確定していないが、各行はそれぞれ少なくとも100億元の発行を目指している。非公開情報だとして関係者は匿名を条件に語った。
中国の大手行は資本の補完で「その他ティア1債(AT1債)」や「ティア2債」に頼るのが一般的だが、弁済順位がより高いTLAC債の発行も探っている。TLAC債は銀行の経営や存続を脅かすようなリスク事象が発生した場合、AT1債などに続いて損失を吸収する。
スイスの規制当局はクレディ・スイス・グループの救済合併を指揮した際、同行が発行したAT1債の評価額をゼロとし、投資家に衝撃を与えた。このため、一部の銀行は社債発行計画を延期し、投資家は金融債への追加投資に慎重になっている。
格付け会社S&Pグローバル・レーディングによれば、世界的にシステム上重要であると見なされる中国の4大国有銀行はTLAC要件を満たすため25年までに3兆7000億元もの資本不足に直面する見通し。
一方、フィッチ・レーティングスは昨年末の資本水準に基づき1兆3000億元の資本不足を想定。利益や配当、資産の伸びについての予測によって推計は違ってくる。
フィッチの金融機関担当ディレクター、薛慧如氏は「最近のリスク事象は強固な資本バッファーと総合的な損失吸収能力の重要性を浮き彫りにし、中国の大手行は不足分を埋める決意を固めるかもしれない」と指摘。その上で、クレディ・スイスの衝撃が市場心理に重くのしかかっており、短期的に新発債の発行ペースが加速するとは限らないと述べた。
工商銀と建設銀、農業銀、中国銀、銀行保険監督管理委員会(銀保監会)、中国人民銀行(中央銀行)にコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。
原題: China’s Megabanks Plan Funding Spree to Plug Capital Shortfall(抜粋)
April 14, 2023 at 09:18AM
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中国4大銀、資本補完図り計7700億円のTLAC債発行計画-関係者 - ブルームバーグ
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