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米銀が融資基準引き締め、融資需要は軟化=FRB調査 - ロイター (Reuters Japan)

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米連邦準備理事会(FRB)が8日に発表した上級銀行貸出担当者調査(SLOOS)で、米銀セクターが年初からの数カ月間で融資基準を引き締めたほか、企業および消費者からの融資需要が軟化していることが分かった。2019年3月撮影(2023年 ロイター/Leah Millis/File Photo)

[8日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が8日に発表した上級銀行貸出担当者調査(SLOOS)で、米銀セクターが年初からの数カ月間で融資基準を引き締めたほか、企業および消費者からの融資需要が軟化していることが分かった。

大・中規模企業向けの融資基準を引き締めた銀行の割合は差し引き46.0%と前回1月調査の44.8%から上昇。小規模企業向け融資基準を引き締めた銀行の割合も46.7%と、前回調査の43.8%から上昇した。

また、全ての規模の企業からの融資需要が3カ月前に比べて低下していることが示された。消費者サイドでは昨年末ほどではないにせよ、クレジットカードや自動車ローンなどの家計向け融資に対する需要が再び軟化しているという。銀行の消費者割賦払い融資の提供意欲も減退しているとした。

ただ、今回の調査結果は、3月のシリコンバレー銀行破綻を受けて一部で懸念が強まった急激な信用収縮というより、FRBの金融引き締めによる影響の蓄積を示しているもようだ。

JPモルガンのチーフ米国エコノミスト、マイケル・フェロリ氏は調査結果について「劇的な変化ではなかった。融資基準の厳格化は、銀行部門の緊張から予想されるほど厳しくはなかった」と指摘。ただ、半数以上の銀行が小規模事業者の融資需要減退を報告するなど、需要の落ち込みは悲観的な見通しを示していると述べた。

融資基準の厳格化は、景気見通しが弱まる中で資本を温存し、潤沢な流動性を維持する必要性を巡り、銀行の間で懸念が緩やかに高まっていることも反映した。FRBは特に中堅銀行に緊張が見られると指摘した。

銀行は年内に融資基準を引き締めると予想する理由として、融資ポートフォリオの信用の質や顧客の担保価値の悪化、リスク許容度の低下、銀行の資金調達コストや流動性ポジション、預金流出を巡る懸念などを挙げた。中堅銀行は流動性ポジション、預金流出、資金調達コストを巡る懸念に大手行より頻繁に言及したという。

エコノミストによると、融資基準を引き締めた銀行の割合の増加は徐々に経済活動の鈍化につながり、景気後退の前兆になる可能性がある。

パイパー・サンドラーのチーフ投資ストラテジスト、マイケル・カントロウィッツ氏は「FRBの利上げと同様、融資基準の厳格化が経済に与える影響は長期かつ変化しやすい遅延を伴う」と指摘。「基準厳格化が確認されたことで、景気後退の可能性はさらに高まる」と述べた。

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May 09, 2023 at 02:25AM
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