東京・銀座の自動車専用高架道路「東京高速道路(KK線)」(全長約2キロ)を歩行者空間に転換する計画を進める東京都は4日、将来の姿を体感してもらおうと、道路上を歩くことができるイベント「銀座スカイウォーク」を開催し、多くの人が散策を楽しんだ。5日までの2日間、車両を通行止めにして行う。

都によると、首都高速道路の地下化に伴い、KK線は遊歩道に生まれ変わる予定で、2020年代半ばに再整備に着手し、30~40年代に完了する見通し。

JR有楽町駅付近の道路上に設けた「再生モデルエリア」には、芝生の広場やカフェが設置され、ガイドツアーや音楽イベントも開催された。 

視察後、座談会に参加した小池百合子知事は「昭和は銀ぶらがファッショナブルだったが令和は銀スカ。東京の新たな魅力を発信する場所にしたい」とアピールした。

2日間で約3千人が参加予定。事前申し込みには約9倍の応募があった。ツアーに参加した港区の会社員小林美鈴さんは「有効活用が面白い。普段入れない空間を歩けて気持ちよかった」と笑顔だった。(共同)