[ワシントン 31日 ロイター] - 連邦預金保険公社(FDIC)は31日、第1・四半期の米銀の預金総額が2.5%減少したと発表した。減少幅は過去最大で、流出額は4720億ドルに上ったという。
米地銀シリコンバレー銀とシグネチャー銀行の経営破綻が影響したとみられ、主に預金保険の対象外預金が流出した。保険対象の預金は2551億ドル(2.5%)増加したという。
預金の減少は対規模資金調達(14.4%増)の増加により相殺された。
一方、第1・四半期の銀行の利益は16.9%増の798億ドルだった。破綻した2行の買収による会計上の影響を考慮すると、利益水準は事実上横ばいだったという。
今回の報告で、銀行は評価損額を縮小し、強固な自己資本比率を維持していることが判明した。しかし、4四半期連続で預金流出が加速していることも判明し、FDICは新たに4行を「問題銀行リスト」に追加。これにより同リストには43行が指定されることとなった。これら銀行の総資産額は580億ドルに上る。
FDICのグルーエンバーグ総裁は、金融業界はストレスの中で「非常に耐性がある」との見解を示した。利益水準は横ばいでも歴史的に見て高水準にあり、大手行のトレーディング収入の好調さや金利害収入の堅調な伸びがそれを支援しているとした。
May 31, 2023 at 11:00PM
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米銀預金、第1四半期に記録的ペースで流出 「問題銀」に43行指定 - Newsweekjapan
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