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大手米銀の今年のボーナスは20%増も-地銀と明暗分かれる - ブルームバーグ

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米銀のボーナスシーズンは明暗が分かれる見通しだ。地銀の行員はボーナス原資縮小に見舞われる一方、大手行のボーナスは2桁台の増加が見込まれる。

  地銀バンカーのボーナスは今年、最大20%減となる一方、グローバルな大手銀では最大20%増える見込み。報酬コンサルタントのジョンソン・アソシエーツが9日のリポートで予測した。

  マネジングディレクターのアラン・ジョンソン氏はインタビューで「持てる者と持たざる者に分かれる。大手銀は好調だが、中小銀は苦戦している」と指摘。これが、パフォーマンスに基づく年末の賞与査定に反映されるだろうと語った。

  JPモルガン・チェースやシティグループなど大手は1-3月(第1四半期)に金利上昇の恩恵を受けた。一方で地銀は、金利上昇が保有資産の値下がりを引き起こすことへの懸念から預金流出に見舞われ、株価は急落した。

  昨年は、ウォール街のボーナスが平均で26%減少した。ディールメーキングの低迷と銀行のコスト削減努力が報酬を抑えたと、ニューヨーク州のディナポリ会計監査官は分析した。昨年の平均ボーナスは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準に近づいたという。

  ジョンソン・アソシエーツのリポートによれば、M&A(企業の合併・買収)助言を手掛けるバンカーも今年のボーナスが最大20%減る公算が大きい。一方、債券引き受け業務では5-10%増が見込まれる。

事業分野

2022年からの予想変化率

投資銀行(助言)

-15% to 20%

投資銀行 (引き受け)

+5% to 10%

セールス・トレーディング(債券)

+10% to 15%

リテールおよび商業銀行(大手グローバル)

+10% to 20%

リテールおよび商業銀行 (地銀)

-10% to 20%

ヘッジファンド

横ばい to +5%

資産運用 

-5% to 10% 

 

  業界には明るいスポットもある。金利上昇や、株式から債券やマネー・マーケット・ファンド(MMF)のような低リスク資産へのシフトで恩恵を受ける部門だ。債券トレーダーのボーナスは最大15%増える可能性があり、株式トレーダーよりも期待が持てるという。

  それ以外の分野では、インセンティブ報酬は横ばいか減る見込み。資産運用会社の従業員は利益低下の影響で10%のボーナス減少に見舞われる一方、ウェルスマネジメント会社は横ばいか5%増が見込まれている。プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社は規模にかかわらず横ばいの見込み。

原題: Big Bank Bonuses to Jump 20% as Regional Firms to Pay Less (1)(抜粋)

 

 

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May 09, 2023 at 07:05PM
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