第一建設工業1799>が高い。17日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これを好感する向きもあるようだ。取得上限は20万株(自己株式を除く発行済み株数の1.02%)、または2億円。期間は5月18日から来年3月31日まで。
■IDEC <6652> 3,330円 +105 円 (+3.3%) 本日終値
IDEC<6652>が反発。岩井コスモ証券は17日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに目標株価を3600円から4000円に引き上げた。23年3月期の連結営業利益は前の期比45.4%増の140億6000万円と会社計画(134億円)を上回って着地。円安による利益押し上げに加え、価格改定や固定費削減などが寄与した。24年3月期の同利益は前期比1.9%減の138億円の見通し。需要の落ち着きや為替が円高に推移する前提で減益予想だが、営業利益率は上昇する見込みであることが評価されている。更に、アルプスアルパイン<6770>との合弁会社「IDEC ALPS テクノロジーズ」から初の製品が販売されることも評価されている。
■ステップ <9795> 1,860円 +58 円 (+3.2%) 本日終値
ステップ<9795>は3日ぶりに反発した。17日の取引終了後、23年9月期の業績と配当予想の修正を発表した。これまで24円としていた期末配当予想を22円増額して46円(前期末比23円増配)に見直した。年間配当予想は70円(前期比24円増配)となる。新たな経営方針として株主還元の強化などを打ち出し、配当性向の目安を従来の30%から50%に引き上げた。これらが株価の支援材料となった。半面、今期の最終利益予想は、これまでの26億6800万円から23億2600万円(前期比9.2%減)に下方修正した。売上高の見通しはこれまでの予想をやや上回る145億3400万円(同6.5%増)に見直した。教師職を中心とした社員の給与引き上げや、最新機器の大量導入による費用増加を見込み、業績予想に織り込んだ。
■あおぞら銀行 <8304> 2,569円 +64 円 (+2.6%) 本日終値
あおぞら銀行<8304>が4日続伸。3月中旬に下放れたが2300円近辺をターニングポイントに戻り足に転じ、今月に入って5日移動平均線をサポートラインとした下値切り上げ波動を鮮明としている。また、きょうは中長期波動の分水嶺である75日移動平均線も上抜き大勢上昇トレンド転換を明示している。17日取引終了後に発表した24年3月期の業績予想は最終利益が前期比2.8倍となる240億円となる見通しで、業績急回復を評価する買いを呼び込んだ。更に、26年3月期に最終利益370億円を数値目標とする中期経営計画も併せて発表しており、これも株高を後押しする形となった。
■藤商事 <6257> 1,516円 +31 円 (+2.1%) 本日終値
藤商事<6257>が後場に強含みの展開。この日、グループ会社のJFJより、スマートパチンコ「e RAVE 覚聖ループ」を発売することになったと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。同社グループのスマートパチンコ第1弾となる。今年7月上旬から全国のパチンコホールに導入される予定。真島ヒロ原作の漫画「RAVE」をモチーフとした。
■任天堂 <7974> 6,043円 +118 円 (+2.0%) 本日終値
任天堂<7974>が年初来高値を連日で更新し、6000円台に乗せた。17日、ニンテンドースイッチ向けソフト「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」の世界販売本数が、発売後3日間で1000万本を突破したと発表。これを手掛かり視した買いが集まったようだ。同ソフトは5月12日に世界同時発売した「ゼルダの伝説」シリーズの最新作。国内販売本数は224万本に上るという。
■ホンダ <7267> 3,892円 +65 円 (+1.7%) 本日終値
ホンダ<7267>が5連騰で年初来高値を連日で更新。2018年2月以来、およそ5年3カ月ぶりの高値水準で推移している。17日のニューヨーク外国為替市場でドル円相場は一時1ドル=137円70銭台までドル高・円安が進行した。自動車株に対しては、輸出採算の改善による業績へのポジティブな影響を期待した買いが入った。トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、SUBARU<7270>、マツダ<7261>もしっかり。4月の米住宅着工件数が市場予想を上回ったほか、米債務上限問題を巡り、バイデン米大統領が「米国は債務不履行(デフォルト)に陥ることはない」と発言。投資家のリスク許容度が回復するなか、米長期金利が上昇した。日米金利差の拡大期待がドル高・円安の流れにつながったとみられている。
■大日精化工業 <4116> 1,945円 +31 円 (+1.6%) 本日終値
大日精化工業<4116>が反発した。17日の取引終了後、投資有価証券の一部売却に伴う特別利益を24年3月期第1四半期(4~6月)に計上すると発表し、株価の支援材料となったようだ。上場有価証券1銘柄について、売却益9億2800万円が発生した。資産の効率化と財務体質の強化が売却目的という。
■野村ホールディングス <8604> 501円 +1 円 (+0.2%) 本日終値
野村ホールディングス<8604>は伸び悩む展開。同社はインベスター・デー向けの説明会資料を開催日となる18日に発表した。このなかで、25年3月期における営業部門、インベストメント・マネジメント部門、ホールセール部門の3セグメント合計の税前利益目標を2880億円とすると公表した。これまでは3500億から3900億円としており、目標の引き下げを嫌気した売りが株価の重荷となったようだ。部門別では営業部門の25年3月期における税前利益目標を950億円(これまでの公表では1100億~1300億円)、インベスト・マネジメント部門は630億円(同800億円)、ホールセール部門は1300億円(同1600億~1800億円)とした。
■Abalance <3856> 8,230円 -2,010 円 (-19.6%) 一時ストップ安 本日終値
Abalance<3856>が一時ストップ安の水準となる前営業日比3000円安の7240円まで下落する場面があった。海外に拠点を置くViceroy Researchのレポートを受けた前日の売りが今日も続いた。会社側は17日、明らかに事実相違の記述があるとして、不明瞭な情報についての注意喚起と題するプレスリリースを公表している。株価は連日の急落となったが、75日移動平均線に接近したとあって、ストップ安をつけた後は自律反発狙いの買いが入った。
株探ニュース
May 18, 2023 at 01:17PM
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