ともに名古屋市に本店を置く地方銀行の愛知銀行と中京銀行が3日、経営統合し、持ち株会社の「あいちフィナンシャルグループ(FG)」が発足した。両行はそれぞれ完全子会社としてあいちFGの傘下に入る。2年後をめどとする合併に向け、作業を本格化させる。両行で計155ある店舗などの拠点は、地盤が重なるところを統廃合し、3割ほど減らす計画も示した。
愛知銀は住宅ローンが得意で、中京銀は富裕層向けビジネスに強みがある。合併前からお互いのノウハウを持ち寄り、サービスをそれぞれ拡充するという。
あいちFGには、両行の行員計約170人を兼務で配置した。経営戦略の立案やリスクの管理を担う。合併後は貸出金残高などの規模で名古屋銀行を抜き、愛知県で最大の地銀になる見込みだ。
拠点の統廃合は2025~27年度に進める。おもに近接する拠点を対象にするため、愛知銀頭取も兼ねる伊藤行記・あいちFG社長は記者会見で「利便性は損なわない」と強調した。複数の店舗が入る拠点を設けて、店舗数自体は減らないようにする。統廃合にともなう人員削減はせず、再教育して取引先向けの相談業務などの重点分野を担わせる方針だという。(内藤尚志)
October 03, 2022 at 04:49PM
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愛知銀・中京銀が統合、あいちFG始動 拠点3割減も「利便性確保」:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル
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