北京オリンピック(五輪)フィギュアスケート男子の日本メダリスト一夜明け会見が11日、メインメディアセンター大会見場で行われ、銀メダルの鍵山優真(18=オリエンタルバイオ/星槎)と銅メダルの宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が出席した。

鍵山は「すごくうれしく思っています。今まで頑張ってきた努力や過程、全てが、この銀メダルに込められています。成長を実感します」。宇野は「決して素晴らしい演技ではなかったですけど(18年平昌五輪銀メダルからの)4年間をへて、自分の中で(ジャンプの)高難度構成が当たり前になりつつある。また銅メダルという場所に戻ってこられたことをうれしく思います」と振り返った。

今後については、鍵山が「今回は全力を出し切った結果の銀メダル。納得、満足しています。4年後は金メダルを目指して頑張りたい」と22歳で迎える26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を見据えた。

宇野は「今回は優真君、ネーサン(・チェン=金メダル)の方が素晴らしかったですし、明らかに僕より実力が上でした。金メダルを目標にすること自体、ネーサンの失敗を願うことになるので全く考えていなかったです。具体的な順位、数字の目標は立てていないですけど、ネーサンのような存在になりたい。完成度を上げていけば、限りなく世界のトップに近づけると思っているので早く練習したい」と、はやる気持ちを口にしていた。【木下淳】