銀次、状態に不安なしフリー打撃で快音 - 河北新報オンライン

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2022年02月21日 06:00

　東北楽天は２０日、沖縄県名護市のタピックスタジアム名護で行う予定だった日本ハムとの練習試合が雨によるグラウンド不良で中止になり、１軍は同県金武町ベースボールスタジアムで練習した。野手陣は銀次らがフリー打撃に取り組み、投手陣は滝中がブルペンで熱のこもった投球を見せた。

　石井監督は２軍キャンプが２１日に最終日を迎えるのに合わせ、選手の入れ替えを行う考えを明らかにした。投手陣では渡辺佑を１軍に昇格させる予定。

「いい感じに体動いている」

　銀次が順調に状態を上げている。昨季は開幕直後に右手首を痛め、夏場には新型コロナウイルス感染で戦線から遠ざかった。シーズンを走り抜く土台を再構築するため、オフも自分を追い込んできた。「キャンプの入りから、いい感じに体は動いている」と不安はない。

　１９日の阪神との練習試合には「３番・指名打者」で先発。３打数無安打だったものの、実戦初出場の段階は早めに踏めた。「あとは速い球、変化球に合わせていくだけ」。試合を通して感覚を研ぎ澄ましていく。

　プロ１７年目。２４日には３４歳の誕生日を迎える。キャンプ中は、３８歳でチーム最年長の川島と共に、若手が多い内野陣を引っ張った。「川島さんはすごく元気なので、みんな付いてくるようになっている。自分も勉強になることがたくさんある。負けられないなという気持ちはある」。刺激をもらいつつ、対抗心を内に秘める。

　昨季の出場数は３５で、１軍に定着した２０１２年以降で最も少なかった。「結果が全ての世界。こだわってやっていきたい」。苦境からよみがえるため、貪欲にバットを振り込む。
（斎藤雄一）