東京オリンピック(五輪)空手の女子形で銀メダルを獲得した清水希容(27=ミキハウス)が6日、一夜明けて会見を都内で行った。「あの舞台に立てたことは本当に良かった」としつつも「時間がたてばたつほど悔しいです。3カ月後には世界大会も控えている。しっかり金メダルを取り返せるように、頑張りたいと思っている」。世界選手権で金メダルを目指すとリベンジを宣言した。

決勝は得意の「チャタンヤラクーサンクー」の演武で臨んだ。「大事な舞台ではこの形で戦ってきた。私にとっては戦友のよう。愛情を持ってけいこにも励んできた。この東京大会で、この形で臨めたことは良かったなと思っています」。

清水が決勝で競り負けたサンドラ・サンチェス(39=スペイン)も同じチャタンヤラクーサンクーで臨んだ。「本番も見ていなかったし、彼女の演武がどうこうではなく、ちゃんと出し切りたかったというところが悔しい部分です。相手を気にせず、自分自身を超えられる演武をして優勝したい」と話した。

空手は今大会で新種目として採用されたが、3年後のパリ五輪で再び外れる。「今回、初めて見ていただいた方の目に触れたことが、何よりもうれしいです。パリ五輪は外れましたが、まだまだ空手の魅力や良さ広げていきたい」と前向きに話した。