中国人民銀行(中央銀行)は15日に市中銀行の外貨預金準備率を2ポイント引き下げ、6%とする。人民銀が5日の声明で発表した。
人民銀による外貨預金準備率引き下げは今年2回目。人民元が2年ぶり安値を更新する中で、元安進行の阻止が狙いとみられる。預金準備率引き下げで外貨供給が増え、この外貨でトレーダーは人民元の買いが促される。
人民銀が前回、外貨預金準備率を引き下げたのは4月。同月は新型コロナウイルスの感染まん延を受け上海市がロックダウン(都市封鎖)に入り、人民元が対ドルで4%余り下落した。人民元は先月の本土市場で2.2%値下がりした。
ピンポイント・アセット・マネジメントの張智威チーフエコノミストは「人民元相場を防衛するという強いシグナルを人民銀が送った。今回の行動は人民元の対ドル急落を人民銀は容認しないということを示している」と語った。
外貨預金準備率の発表前、人民銀の劉国強副総裁は5日の記者会見で、中国は人民元を安定した水準に維持できるとし、人民元が上下双方向に動くのが「常態」だと話していた。
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中国資産売り
5日の取引で人民元は2年ぶりの安値を付け、香港上場の中国本土株も下落した。中国でロックダウンが強化されたことに加え、米中間の緊張が再び強まったことが嫌気された。
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香港株式市場では中国本土銘柄から成るハンセン中国企業株(H株)指数は1.4%安で終了。一時は2.3%安とほぼ1カ月ぶりの下落率となった。ハイテク株中心のハンセンテック指数は1.9%値下がり。取引時間中には2.8%安となる場面もあった。
中国本土株のCSI300指数は0.2%安で引けた。オフショア人民元は2020年8月以来の安値を付けたものの、外貨預金準備率の発表後に下げ幅を縮小した。上海時間午後5時54分(日本時間同6時54分)時点では、オンショア人民元が0.4%安の1ドル=6.9311元、オフショア人民元も0.4%安の6.9400元。
グローバルCIOオフィスのゲーリー・ドゥーガン最高経営責任者(CEO)は、「残念ながら中国株がここから5-10%下がり、4月の安値水準に戻るリスクがある」と指摘。「われわれは再び後退に向かっているようだ。中国のロックダウン戦略がそれほど厳格なものにはならないと期待されていたが、投資家の幻想だった」と述べた。
原題:PBOC Cuts Banks’ Forex Deposit Reserve Ratio by 2 Ppts、 China Battles Yuan Losses by Unleashing Foreign-Exchange Onshore、 China Cuts Forex Reserve Ratio in Bid to Support Tumbling Yuan、China Markets Take Another Hit as Investor Sentiment Sours(抜粋)
(4段落目以降に5日の相場などを追加して更新します)
September 05, 2022 at 04:13PM
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中国人民銀、外貨預金準備率を引き下げへ-人民元防衛のシグナル - ブルームバーグ
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