［上海 ３０日 ロイター］ - 上海外国為替市場の人民元相場は続伸し、週初からの下落分を全て取り戻した。中国人民銀行（中央銀行）が主要な国有銀行に対し、オフショア市場で元を買ってドルを売る準備をするよう指示したとのロイターの報道が材料。
関係筋によると、国有銀行は海外支店でオフショア人民元の保有状況を点検し、ドル売りの準備をするよう指示されたという。
報道を受けて本土市場とオフショア市場の人民元 はともに急上昇に転じ、３０日も上げ幅を拡大した。
外資系銀行のトレーダーは、元の売り持ち高を抱えていた多くの市場参加者は買い戻しを余儀なくされたと指摘。連休中に相場が乱高下する可能性があるため、一部の投資家はポジションを解消したという。
中国の金融市場は１０月１日からの国慶節（建国記念日）に伴う大型連休中は休場となる。取引は１０月１０日に再開する。
本土市場の人民元は１ドル＝７．１０００元で取引を開始し、中盤時点は７．１１４０元と、前日終値比７０ポイントの元高。
この水準を終盤まで維持すれば、週間では０．２２％上昇と、８月半ば以来の上昇となる。ただ、月間では３％余り下落し、年初からは１０％超下げている。
ゴールドマン・サックスのアナリストは人民銀は「政策に関する最近の情報発信と行動を通じて、人民元の急激な下落への不快感と元相場を安定を図るのに前向きな姿勢を明確に示した」と指摘した。
人民銀がこの日の取引前に設定した基準値（中間値）は７．０９９８元で、前日の基準値より１０４ポイント（０．１５％）元高だった。
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September 30, 2022 at 12:57PM
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上海外為市場＝元続伸、7週ぶり上昇へ 国有銀に介入準備指示報道で - ロイター (Reuters Japan)
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