中国人民銀行（中央銀行）は15日、中期貸出制度（ＭＬＦ）の１年物金利を2.85％に据え置いた。新型コロナウイルス感染が拡大する中、景気下支えに向けて同金利が引き下げられると見込んでいた大半のエコノミストにとっては予想外だった。
ブルームバーグが調査したエコノミスト22人のうち、16人が0.05－0.1ポイントの引き下げを予想。残り６人は据え置きを見込んでいた。ＭＬＦを通じた１年物資金供給も1500億元（約３兆円）と、今月満期を迎える分と同額にとどまり、金融システムへの追加の流動性供給は見送った。
ＭＬＦ金利据え置き発表後、中国の10年物国債利回りは２ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）上昇の2.77％。
シティグループや広発証券のアナリストによると、国務院は預金準備率の引き下げが近く行われることを強く示唆しており、利下げを急ぐ必要性はその分低下した可能性がある。昨年７月と12月の預金準備率引き下げはいずれも、国務院あるいは李克強首相が同様のシグナルを発した数日後に行われた。
原題： China Central Bank Unexpectedly Keeps Policy Rate Unchanged (1)（抜粋）
(情報を追加し更新します)
April 15, 2022 at 08:31AM
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中国人民銀、ＭＬＦ金利を予想外に維持－預金準備率下げが焦点に - ブルームバーグ
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