中国人民銀行(中央銀行)は15日、市中銀行の預金準備率を0.25ポイント引き下げると発表した。新型コロナウイルス感染拡大の中で景気支援を強化する。
一部の中小銀行についてはさらに0.25ポイント引き下げる。引き下げ実施は25日。これにより5300億元(約10兆5000億円)相当の流動性が放たれるという。人民銀は昨年12月にも預金準備率を引き下げていた。
国務院は13日の会合で準備率引き下げを示唆。経済見通しが悪化する中で指導部は景気を刺激する金融・財政政策の必要性を主張していたが、人民銀は15日、中期貸出制度(MLF)の金利を据え置き、金融システムへの追加の流動性提供も見送っていた。
中国人民銀、予想外の利下げ見送り-預金準備率引き下げが焦点に
一方、政府は景気支援を狙い市中銀行に対して預金金利の引き下げを15日に要請したと、事情に詳しい関係者が述べていた。
大方のエコノミストは預金準備率が0.5ポイント引き下げられると想定していた。大半の銀行を対象とした引き下げ幅が予想より小さかったことは、人民銀の金融緩和に対する慎重なアプローチを示唆している。引き下げ発表後、中国の10年国債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.77%となった。
原題: China’s Central Bank Gives Lenders Cash Boost to Spur Growth (1)、PBOC Cuts Banks’ Reserve Ratio by At Least 0.25 Percentage Point(抜粋)
(最終段落を追加して更新します)
April 15, 2022 at 05:36PM
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中国人民銀、預金準備率を少なくとも0.25ポイント引き下げ (2) - ブルームバーグ
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