柔道の世界選手権(10月・タシケント)代表最終選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権第1日は2日、福岡国際センターで女子7階級が行われ、48キロ級で東京五輪銀メダルの渡名喜風南(パーク24)が昨年の世界選手権を制した角田夏実(了徳寺大職)を決勝で倒し、初優勝した。
78キロ級は同五輪金メダルの浜田尚里(自衛隊)が3試合全て一本勝ちで、2019年以来3度目の制覇。57キロ級は舟久保遥香(三井住友海上)が決勝で東京五輪銅メダルの芳田司(コマツ)=福岡・敬愛高出身=を下して2年連続2度目の頂点に立った。52キロ級は白石響(環太平洋大)=熊本市出身、70キロ級は田中志歩(JR東日本)が初優勝。78キロ超級は冨田若春(コマツ)が昨年に続いて制し、63キロ級は堀川恵(パーク24)が制した。男子7階級は最終日の3日に行われる。
東京五輪銀メダルの意地が世界選手権の女王をねじ伏せた。ゴールデンスコア方式の延長までもつれた女子48キロ級決勝。渡名喜が得意の接近戦から大内刈りで角田を倒した。畳に背中がつくのを両手で防いだ相手に三つ目の指導が与えられて反則勝ち。「相手の技に対応し、粘り強く闘えた」と汗をぬぐった。
東京五輪では準決勝で優勝候補筆頭のビロディド(ウクライナ)に競り勝ちながら、決勝で涙をのんだ。「我慢しきれずに組み手も技も雑になった」。今大会に出場した東京五輪代表では唯一、第1シードから外されても「試合に出ていなかったので当然」と角田の台頭を冷静に受け止め、五輪以来約8カ月ぶりの実戦に臨んだ。
準決勝で初対戦した古賀にも接近戦を仕掛け、寝技で一本勝ち。日本女子の増地監督は「五輪決勝での悔しさをパリで晴らすんだという気持ちが出ていた」とたたえた。
決勝で敗れた角田も世界選手権の代表に選出。「渡名喜選手への怖さから自分の柔道を出せなかったが、この負けで吹っ切れた」と顔を上げた。
2強に20歳の古賀も含めた激しい争いは続く。「この階級はすべてにおいてうまい選手がそろっているので、さらに自分を強くさせてくれる。その中で勝ち続けたい」と渡名喜は誓う。最も五輪金メダルから遠ざかっている48キロ級。ライバルたちが激闘を続けながら、日本女子のお家芸としての立場を取り戻す。 (末継智章)
古賀、準決勝敗退「もっと闘えると思ったけど…」
昨年の世界選手権48キロ級銀メダルの古賀は準決勝で初対戦した東京五輪銀メダルの渡名喜に屈した。力の強い相手に接近戦から崩され、抑え込まれての一本負け。福岡県久留米市出身で「地元福岡で観客がいる中で緊張もあったけど勝ちたかった。もっと闘えると思ったけど…」と肩を落とした。渡名喜、角田の2強に割って入れず、パリ五輪代表へ厳しい闘いが続く。「相手の足技への受け方も完璧にしないと」と課題に向き合った。
April 03, 2022 at 04:00AM
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渡名喜「銀」の意地、初優勝 角田との延長制す 全日本選抜体重別柔道女子48キロ級 - 西日本新聞
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