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オリンピック スポーツクライミング女子 野中が銀 野口が銅 - NHK NEWS WEB

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小学5年の時、家族旅行で訪れたグアム島のショッピングセンターで偶然出会ったクライミング。

それから20年余り。東京オリンピックを最後に現役の引退を表明していた32歳の野口啓代選手は、銅メダルで有終の美を飾りました。
野口選手の強さを支えてきたのは、保持力と言われる並外れた指の力と、父が実家の牧場に設置したクライミングジムで培った、周囲が世界一と評する豊富な練習量です。

16歳で出場した世界選手権のリードで日本女子初の3位に入り、ボルダリングのワールドカップで優勝21回、年間総合優勝4回など、輝かしい実績を残してきました。

実は5年前の2016年、野口選手は引退を考えていました。前の年にけがしたひざの状態に悩んでいたことに加え、長年参戦してきたワールドカップなどに対し、もはやモチベーションを上げられずにいました。
そこに飛び込んできたのが、スポーツクライミングのオリンピック採用のニュースです。

「オリンピックは出たこともないし、味わったこともない。どんな世界なんだろう、出場できたらどれだけうれしいんだろう」

未知の世界のスポーツの祭典を目指すことが、野口選手の新たなエネルギーになりました。
そうと決まったら、練習の虫が黙っているわけがなく、朝から夕方まで1日8時間にも及ぶ3種目の徹底強化に乗り出しました。
苦労したのは、経験のなかったスピードでした。ボルダリングやリードと異なり、手足を連動させながら素早く動かすという、スピード独特の動きになかなか慣れませんでした。

それでもオリンピックのため、苦手なことから逃げずに向き合い続け、3年前の夏にようやく11秒を切ったタイムは、ことし2月の大会で初めて8秒台をマークしました。

「スピードに取り組むことは、今まででいちばんの成長の転機になった。越えられない壁はない。目の前の壁がすごく高く感じていても、自分が成長していけば、その壁は低く感じてくる。だから、逃げちゃいけない」
競技人生の最終盤まで、成長にどん欲であり続けました。

そんな野口選手を周囲もサポートします。父がスポンサーの協力を得て、実家の一角に去年5月に新たに完成させた3種目の壁は、コロナ禍で練習環境の確保に悩む選手もいる中、野口選手に十分なトレーニングをもたらしました。

そして、集大成として迎えた最初で最後のオリンピック。3種目のうちの最後のリードで粘り、逆転で銅メダルをつかみ取りました。
第一人者として積み重ねてきた努力が実を結んだ証しです。
野口選手は、すべての競技を終えた後、会場の関係者席と画面の向こうのファンに向かって深々とおじぎし、笑顔で両手を振って現役生活を締めくくりました。

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August 06, 2021 at 09:25PM
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