英銀 HSBCホールディングスはアジア事業を監督する業務を2人の共同責任者に分割する計画だ。現在のアジア地域責任者、ピーター・ウォン(王冬勝)氏退任後の体制を準備している。
事情に詳しい関係者によると、HSBCはウォン氏側近のデービッド・リャオ(廖宜建)氏とインド事業の最高経営責任者(CEO)、スレンドラ・ロシャ氏を年内にアジア部門共同責任者に指名する計画。リャオ氏が大中華圏、ロシャ氏がその他の地域を統括する見込みだと、関係者が非公開情報だとして匿名を条件に述べた。
関係者2人によれば、ウォン氏はアジア事業の非執行会長に就任する見通し。HSBCの広報担当者はコメントを控えた。
アジアを将来の成長をけん引する鍵と位置付けるHSBCは、巨額の資本をアジアに振り向ける一方で、他地域の不採算事業で撤退や縮小を進めており、同地域でのスムーズなトップ交代は最重要だ。
同行は豊かさを増す中国本土での事業拡大や、香港を本土の深圳や広州などと緊密に結び、「粤港澳大湾区」の経済力を生かすことで成長を図る。同時に、他のアジア地域全体にもさらにリソースを投じることを探っている。
原題: HSBC Plans to Split Oversight of Asia Between Two Co-Heads(抜粋)
June 04, 2021 at 04:33PM
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英銀HSBC、アジア事業の監督を2人の共同責任者で分担へ-関係者 - ブルームバーグ
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