野村ホールディングスでアジアの投資銀行業務を担っていた若手の社員を中心に約20人が、５月のボーナス（賞与）支給後に退社した。急成長が続くアジアで金融各社が優秀な若手の確保で競い合う中、野村からの人材流出が続いている。
退社したのは大中華圏株式資本市場責任者アレクサンドラ・トン氏ら日本以外のアジア部門からだと、非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。トン氏は退社を確認したが、野村の広報担当者（香港在勤）はコメントを控えた。
アジアでは世界の証券大手が投資銀行業を担当する若手バンカーのつなぎ留めに腐心している。アジアのフィンテック企業や投資会社が昇給や報酬の引き上げを提示して引き抜きを図りかねないためだ。
野村でのボーナス支給後の退社は、今年も例年並みだったと関係者は説明。ただ、今年の若手の退職ペースが前年からほぼ２倍になった企業もあり、中国と香港での人材不足が浮き彫りになっている。
原題： Nomura Loses 20 Investment Bankers in Asia Amid Fight for Talent（抜粋）
June 29, 2021 at 08:45AM
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野村、アジアで若手投資銀バンカー20人前後流出－関係者 - ブルームバーグ
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