米連邦準備制度理事会(FRB)が24日に 公表した主要銀行23行対象のストレステスト(健全性審査)の結果で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の間に銀行業界が資本を積み上げたことが示された。ウォール街の主要銀は配当金の引き上げや自社株購入を相次いで発表する見通しだ。
金融機関は6月28日の市場取引終了後に資本還元計画を発表できる。業界全般の良好な結果を受け、FRBの年次ストレステスト後では過去最大の株主還元となる可能性もある。事前の 予測ではJPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカ(BofA)、シティグループなど米銀大手6行は、1420億ドル(約15兆7000億円)の資本を株主に還元すると見込まれていた。
米銀大手6行、1420億ドルを株主に還元へ-ストレステスト通過後に
米主要銀行はストレステスト通過により、当局がコロナ禍で課した配当・自社株買いの制限から正式に解放される。
今年のストレステストではFRBが想定した経済的打撃の下で、米銀大手6行の普通株式等Tier1比率が最低10.6%への低下が見られたが、それでも当局の要求水準である4.5%以上の2倍強の水準。
クオールズFRB副議長(銀行監督担当)は声明で「過去1年にわたり、FRBは複数の異なるリセッション(景気後退)を想定して3回のストレステストを実施し、全てにおいて銀行システムが進行中の景気回復を支える強固な状態であることが確認された」との見解を示した。
24日の米株式市場時間外取引ではBofAやモルガン・スタンレー、ウェルズ・ファーゴ、JPモルガン、シティ、ゴールドマン・サックス・グループの株価が軒並み上昇した。
今年の審査では失業率が11%近くに上昇し、株式相場が5割強下落するシナリオなども想定され、23行それぞれの事業に応じた損失を個別に試算。各行はこれらの数字を使い株主還元可能な額を見極める。従来のストレステストとは異なり、銀行は最低限必要とされる資本を上回っている限り、資本計画でFRBの承認を得る必要はない。
ただ、ストレステスト後1年の間に必要とされるストレス資本バッファーを下回った場合、FRBは株主還元やボーナス支給に関する制限などの制裁措置を講じることができる。
クレディ・スイス・グループのアナリスト、スーザン・ロス・カツケ氏は顧客向けリポートで、「大幅な余剰資本が(年後半の)増配や自社株買い拡大見通しの支えになる」と述べた。
原題: Banks Easily Clear Stress Tests, Setting Stage for Payouts (2)(抜粋)
(アナリストのコメントなどを追加して更新します)
June 25, 2021 at 03:44AM
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