みずほフィナンシャルグループ(FG)は19日、傘下のみずほ銀行頭取に同行の加藤勝彦常務執行役員(55)、みずほ証券社長に同証の浜本吉郎常務執行役員(54)がそれぞれ就く人事を発表した。4月1日付。
みずほ銀のトップ交代は4年ぶり、みずほ証は3年ぶりとなる。同行の藤原弘治頭取(59)はみずほFG副会長兼みずほ銀取締役会長に、同証の飯田浩一社長(58)はみずほリサーチ&テクノロジーズ取締役会長に就任予定。
同日夕の会見に出席したみずほFGの坂井辰史社長は、今回の人事について、2019年度からの 5カ年計画で掲げた次世代金融ビジネスモデルへの転換実現に向け「若返りを一段と進める」狙いだと述べた。
同席した加藤氏は、この20年で大きく変化した顧客の銀行に対する期待にどう対応していくかが課題だと指摘。新型コロナウイルス禍については「想像以上に長期化している。取引先をファイナンスでしっかり支える」と述べた。
浜本氏は、みずほはグループの一体化を進めつつも、銀行と証券、国内と海外などの壁はまだ存在するとして「さらなるグループ一体運営の強化」を課題に挙げた。証券事業ではアジアのウエートを高めていくことが重要なテーマだとした。
フィンテック、DXへの対応待ったなし
加藤氏は名古屋市出身。慶応大商卒で、1988年に富士銀行(現みずほ銀)に入行。ソウル支店長、名古屋営業部長などを経て20年4月に常務執行役員に就任した。坂井氏の説明によると、国際業務に15年携わったみずほグループ屈指のアジア通だという。
浜本氏は神奈川県出身。慶応大経卒で、90年に日本興業銀行(同)に入行。金融市場営業第一部長、みずほセキュリティーズアジア社長などを経て20年4月にみずほFG常務執行役員兼みずほ証常務執行役員、グローバルマーケッツ部門長に就任した。
また、みずほFGの大塚雅広執行役専務(59)がみずほリサーチ&テクノロジーズ社長に転出する人事も合わせて発表した。同社はみずほFG子会社で、みずほ総合研究所、みずほ情報総研が合併して4月に発足する。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)の田村晋一アナリストは「3、4年でのトップ交代は少し早い印象。みずほFGは他のメガバンクと比べて収益回復やシステム更新が一周遅れだが、その分伸びしろもある」と指摘。「金融グループにとってフィンテックやデジタルトランスフォーメーション(DX)への対応は待ったなしであり、若い世代の対応力に期待するということだろう」と述べた。
(会見のもようや識者コメントを追加して記事を更新します)
February 19, 2021 at 12:33PM
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みずほ銀頭取に加藤常務が昇格、証券社長には浜本氏-4月1日付 - ブルームバーグ
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