松田昌也
北海道の農業高校を舞台にした漫画「銀の匙（さじ） Silver Spoon」（作・荒川弘〈ひろむ〉）の世界を、約200点の肉筆原画とともにたどる「銀の匙展」が札幌芸術の森美術館（札幌市南区）で開催中だ。13日にはミニスプーンを作るワークショップがあり、親子連れらが楽しんだ。
「銀の匙」は大蝦夷農業高校（エゾノー）を舞台に、都会育ちの主人公・八軒勇吾と仲間たちの青春物語。ワークショップでは、スプーン形の洋白（銅・亜鉛・ニッケルの合金）の板（長さ10・5センチ、幅3センチ）を、金づちや木づちで打ち出しすなどして、思い思いのデザインのミニスプーンに仕上げていた。
札幌市西区の吉田直矢さん（9）は柄の部分に森をイメージした樹木を刻んだ。ローマ字で名前を入れた。「アイスなんかを食べるのに家族で使いたい」
「銀の匙展」は、漫画の連載開始10周年を記念して昨春に東京からスタート。札幌での会期は7月16日～9月11日（会期中無休）。今月10日に累計入場者が1万人を超えた。札幌市文化芸術鑑賞促進事業の半額キャンペーンで、当日観覧料は一般700円、高大450円、小中250円。次のワークショップは9月4日に行われる（要予約）。
9月17日～12月4日には道立帯広美術館で開催される。（松田昌也）
August 13, 2022 at 06:01PM
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「銀の匙」の世界たどる展覧会 原画200点 ワークショップ開催 - 朝日新聞デジタル
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