三島南高からドラフト3位で楽天入りする前田銀治外野手(3年)が「しずおか報知」の新春インタビュー(オンライン)に応じた。高校通算31本塁打を誇り、走攻守そろったスラッガーはプロ1年目を「苦しい年にしたい」と明言。ライバルに打ち勝つために、野球漬けの日々を送り将来への礎とする考えを明かした。
(取材・構成=武藤 瑞基)
運命は自分の手で変えた。昨年3月までは無名県立高の無名選手。だがセンバツで右翼フェンス直撃三塁打を放つなど活躍が認められ、プロへの道が開けた2021年は銀治にとって忘れられない年となった。
「(センバツ、ドラフトなど)大きいイベントがありすぎて、濃い1年。充実し過ぎていて、あっという間でした」
いよいよ幕が開けるプロ1年目。胸にはおごりも緩みもない。厳しい下積みを重ねた者こそ、舞台に立った時に輝けることは理解している。
「(2022年は)苦しい年にしたいです。実際に同期に会ったときに、背丈、体重、筋肉量…。全然勝る所がなかった。ライバルに勝って自分を出すために、この1年は苦しみに耐えて練習していければ」
簡単にはチャンスがめぐってこないのがプロの世界。だからこそ、毎日の練習に全力を尽くす。
「自分はまだまだ実力不足だし結果も残してない。日々の練習を、質も量も追い求めていく。僕は欲張りなので」
これから相棒となる道具にもこだわりを詰め込んだ。
「バットはすでに注文しているんですけど、グリップを細くしてもらいました」
これはグリップテープを巻くためという。プロでは珍しいが、かつて巨人・坂本らも巻いていた時がある。
「手の感じに合ったバットになった。だいぶしっくり来ています」
グラブは通常より一回り細長いタイプを選んだ。
「自分はスライディングキャッチやダイビングキャッチがあまり得意じゃない。ギリギリのプレーで腕を伸ばした時にしっかり捕れるように細長いものにした」
2軍の守備走塁コーチはロッテ現役時代に名手としてならし、ゴールデングラブ賞2度受賞の岡田幸文氏。聞きたいことは山ほどある。
「岡田さんの守備範囲の広さは何度も映像で見てきた。一歩目の速さやダイビングのコツを教えてもらいたい。走攻守そろっているのが自分の目標。守備も怠らずに練習していきます」
昨年12月、新入団発表の際に生まれて初めて仙台を訪れた。本拠地となる楽天生命パークの雰囲気にも圧倒された。
「宮城はとっても寒かったんですけど、ファンの方はとても温かかった。仙台駅で待っていて『銀ちゃん、頑張ってください』と声をかけていただきました。(球場は)ファンの皆さんを360度見渡せた。ここでプレーしたいという気持ちもますます強くなった」
富士市立高出身の藤井聖投手にすでにあいさつ。鈴木大地内野手、堀内謙伍捕手ら県関連の選手との“共演”にも期待が膨らむ。
「大先輩の方々。お話ししたいけど、自分はまだ2軍の選手。しっかり1軍に上がってお話しさせてもらえれば」
ふるさと・静岡への思いも忘れず野球に打ち込む。
「つらいときはお父さん、お母さんに『頑張れ』と言ってもらえることが一番の支えになる。今まで野球をやってこられたのも両親のおかげですから。静岡に帰る時は一回りも二回りもでかくなって帰ってきたい。プロに行って全てにおいて成長したと思ってもらえるようにしたいです」
◆前田 銀治(まえだ・ぎんじ)2003年11月19日、三島市生まれ。18歳。小学5年時に沢地ジュニアスポーツ少年団でソフトボールを始め、中学時代はスルガマリンボーイズに所属。三島南では3番・中堅を担い、投手も兼任。通算31本塁打。遠投105メートル、50メートル走6秒0。182センチ、98キロ。右投右打。家族は両親と姉、兄。
January 02, 2022 at 10:41AM
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【高校野球】新春インタビュー・楽天ドラフト3位の前田銀治 今年は「苦しい年にしたい」 - スポーツ報知
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