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NTTデータグループ(以下、NTTデータ)は2023年11月6日、同年10月10日に発生した「全国銀行データ通信システム」(全銀システム)の障害について、現状および障害の原因、今後の取り組みについて公表した。同グループは全銀システムの更改プロジェクトを担当している。
「全銀システム」の障害を受けて「システム総点検タスクフォース」を設立
全国銀行資金決済ネットワーク(以下、全銀ネット)は2023年10月18日、同年10月10日〜11日にかけて全銀システムに不具合が発生したと発表した。この障害で三菱UFJ銀行やりそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、山口銀行、北九州銀行、三菱UFJ信託銀行、日本カストディ銀行、もみじ銀行、商工組合中央金庫などにおいて他行宛の振込取引ができない事態が発生した。
NTTデータの発表によると、今回のシステム障害は中継機に設定されたテーブルを中継機が参照する処理でエラーが発生し、中継機が異常終了したことが障害の原因だったという。
電文1件ごとに支払う内国為替制度運営費については「金融機関があらかじめ電文に金額を入力して中継機に送信」「あらかじめ中継機に設定されたテーブルを参照して中継機が電文に金額を入力する」という2つの方法があるが、後者を採用していた金融機関がこの障害の影響を受けた。
NTTデータは今回の障害を受けて「システム総点検タスクフォース」を設立し、総点検を推進する構えだ。
全銀ネットはより詳細な報告に関しては金融庁への中間報告も含めて2023年11月末までに実施する予定だと発表している。
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November 08, 2023 at 06:00AM
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