炭谷銀仁朗捕手(36)が古巣西武に復帰することが正式発表された。

18日、本拠地ベルーナドームを訪れた中村剛也内野手(40)はイスに腰かけながら「そうですねぇ、また一緒にプレーできるのはうれしいなと」。しみじみと話し、表情を和らげた。

自身の入団4年目に同じ関西から入ってきた後輩が1度チームを去り、また戻ってくる。炭谷は中堅や若手との架け橋になる年齢。「それは別に。それは別に」。でもうれしそうだ。

長い時間を一緒に過ごしてきた。中村から見て、どんな人なのだろう。

「炭谷っていうのは…実家が畳屋で」

あとは。

「畳屋で、あとは…あれっすよ。プロ野球選手会の会長もやるくらいの人間なんで、人望もあるし」

日本プロ野球選手会の会長を務めた任期内には、コロナ禍もあった。頼もしく映る存在だった。

「選手会での会長はやってますけど、チームではリーダーシップとか、そんななかったですよ。上に僕とか栗山がいたので。でも経験多いキャッチャーですし、チームにとってはすごく大きいですよね。今いるキャッチャーはみんな若いし、経験不足的なものはあると思うんで。そういうのを補ってくれるんじゃないですか」

ちょっといじりながら、畳みかけるようにたたえた。【金子真仁】