中国の大手国有銀行、 中国工商銀行と 中国銀行は来週にも香港でオフショア人民元建て債券（点心債）を発行する計画だ。本土の投資家がオフショア債を購入できる新たな経路の開設を見据えた動きとなる。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
詳細は非公開だとして匿名を条件に話した関係者によると、工商銀と中国銀の点心債発行計画はまだ固まっておらず、変更される可能性がある。
中国は国内金融市場への投資拡大を認める措置だけでなく、本土外の証券購入手段も広げてきた。本土と香港の債券相互取引「債券通（ボンドコネクト）」は2017年に香港経由で本土債を売買する形で 始まり、世界の投資家は中国の銀行間債券市場へのアクセスを得ることになった。
本土から香港を通じたオフショア債取引は解禁されておらず、この手段が設けられれば一方通行だったボンドコネクトは完成することになる。
本土から香港経由のオフショア債取引が実現すれば、新型コロナウイルス禍や政治を巡る２年前の混乱から緩やかに持ち直しつつある香港の世界の金融ハブとしての地位も下支えされる。
工商銀の担当者と中国人民銀行（中央銀行）からすぐにコメントは得られず、中国銀にもコメントを求めたが返答はなかった。
原題：
Chinese Banks Readying Bond Sales For Launch of Southbound Link（抜粋）
June 03, 2021 at 03:49PM
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中国銀と工商銀、点心債を来週にも発行－本土投資家の購入見据える - ブルームバーグ
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