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「ベネチア国際映画祭」銀獅子賞の黒沢清監督が凱旋「神戸で撮影しなければ成立しなかった」 - 神戸新聞

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 世界三大映画祭の一つ「ベネチア国際映画祭」で銀獅子賞(監督賞)を受けた「スパイの妻」の公開3日目となる18日、黒沢清監督が受賞後初めて出身地・神戸に凱旋し、舞台あいさつした。本作の舞台も神戸で、市内各所でロケが行われた。「神戸で撮影しなければ成立しなかった作品。多くの地元の方に見てほしい」と感謝の気持ちを伝えた。

 「スパイの妻」は太平洋戦争開戦前の神戸を舞台に、偶然、国家ぐるみの犯罪行為を知ってしまった実業家(高橋一生さん)と妻(蒼井優さん)がそのことを世に知らしめようとする物語。二人の住まいとして旧グッゲンハイム邸(神戸市垂水区)が撮影に使われたほか、旧加藤海運本社ビル(同兵庫区)、神戸税関(同中央区)なども登場する。

 この日、黒沢監督は午前10時半からの上映終了後に登壇。待ちわびた124人のファンが拍手で出迎え、祝福した。

 この日、神戸市からも芸術文化特別賞を受けた黒沢監督は「昨年の撮影で本当にお世話になり、こちらから感謝状を贈りたいくらい。今日、見てくださった神戸の方にも心からありがとうと申し上げます」と語った。(片岡達美)

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October 18, 2020 at 11:22AM
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