【ロンドン=篠崎健太】英銀大手バークレイズが23日発表した2020年7~9月期の連結決算は、最終損益が6億1100万ポンド(約840億円)の黒字だった。貸倒引当金などの与信費用の拡大が一巡したほか、市場部門で債券や株式のトレーディング収入が伸び、黒字に転換した。
前年同期は支払保障保険(PPI)の不適切販売問題で対応費用がかさみ、2億9200万ポンドの赤字だった。補償に伴う一過性の引当金がなくなって損益が好転した。
新型コロナウイルスの感染拡大で膨らんでいた与信コストの上昇一巡も、採算の改善に寄与した。7~9月期は6億800万ポンドと前年同期比では32%増えたが、1~3月期の21億ポンド、4~6月期の16億ポンドから大きく減少した。これまでに手当てが進み、無担保の資産残高が縮んだためという。
事業会社の売上高にあたる純営業収益は10%減の45億9600万ポンドだった。英国の個人向けバンキングやカード事業が不調で、金利低下の逆風が続いている。一方、相場変動率が高水準だったことで市場部門が好調だった。トレーディング収入は債券や通貨などの「FICC」が23%増、株式が40%増だった。
同社はコロナ禍による与信費用の拡大は峠を越えたとみている。財務責任者のトゥーシャー・モーザリア氏は同日の決算説明会で「1~6月期に大幅に計上したことや経済回復の見込みを踏まえれば、21年の与信費用は20年を下回るだろう」と語った。
October 23, 2020 at 11:19PM
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英銀大手バークレイズ、7~9月黒字転換 与信費用が一巡 - 日本経済新聞
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