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全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)は2023年10月18日に記者会見を開き、「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」で発生した障害に関する原因調査の状況などを説明した。コアタイムシステムの中継コンピューター(RC)が保有するテーブルが破損しており、「内国為替制度運営費(旧銀行間手数料)」の入力・チェックをする際にエラーが発生していたことを明かした。一方でテーブルが破損した原因については調査中とした。
「今回の問題は当法人だけでなく、我が国の決済システム全体を揺るがす大きな問題と認識している」
全銀ネットの辻松雄理事長は記者会見の冒頭、このように述べて陳謝した。全銀システムは10月10日朝に障害が発生。三菱UFJ銀行やりそな銀行など10金融機関で他行宛ての振り込みに関するオンライン処理などが2日間にわたってストップし、仕向けと被仕向けを合わせて506万件の振込処理に影響が出た。顧客に影響を及ぼすシステム障害は1973年の稼働以来、初めてだった。
全銀ネットは10月7~9日の3連休中に、全銀システムと各金融機関をつなぐRCの更改を実施。14金融機関が「RC17シリーズ」から「RC23シリーズ」へ移行した。10日に稼働させたものの、仕向け銀行が被仕向け銀行に支払う内国為替制度運営費の設定を入力・チェックするRCの機能に不具合が生じた。
内国為替制度運営費は取引種別によって金額が異なる。その入力方法には(1)金融機関側であらかじめ電文に金額を入力してRCに送信、(2)RCが保有するテーブルを参照してRCが電文に金額を入力、の2パターンがある。今回、トラブルが生じたのは(2)の方法を採用していた10金融機関だった。
October 18, 2023 at 08:20PM
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全銀システム障害で新事実、本番稼働前から参照テーブルが破損 - ITpro
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