女子バスケットボールで東京五輪銀メダルに貢献したオコエ桃仁花(22=富士通)がWリーグの今季初戦でも躍動した。途中出場ながら約26分間のプレーで両チーム最多15得点を挙げ、9リバウンド。守備での貢献も光った。

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東京五輪後には、5連覇を果たしたアジア杯でも奮闘したオコエ。帰国後の自主隔離期間などもあった影響で、チームには「きのう合流した」という中で、たった1日でフォーメーションプレーを頭にたたき込んで今季初戦に臨み、得点源となった。

一際光ったのが勝負強さ。試合中盤、まだ勝負の流れが揺れ動いていた中で得点を重ね、「(両チームの)得点が止まったときに、自分が得点を取ることができた」と満足そうだった。

相手選手を吹き飛ばすようなパワフルなプレーも披露。国際大会で身長2メートルを超える大型選手と渡り合った経験が生きているようで、「自信になっている」とうなずく。

東京五輪、アジア杯と激戦を戦い抜いた直後に、Wリーグが開幕。伸び盛りの22歳は、「ちょっと疲れたけれど、逆に楽しんでいきたい」。実戦を重ねるなかで、さらに進化を続けていく。