中国人民銀行（中央銀行）は22日、貸出金利の指標となるローンプライムレート（ＬＰＲ）が据え置かれたと発表した。人民元への下押し圧力が懸念される中、人民銀は先週、中期貸出制度（ＭＬＦ）の１年物金利の引き下げを見送っている。
１年物ＬＰＲは3.45％に据え置かれ、ブルームバーグが調査したエコノミスト予想と一致した。住宅ローンの参照金利となる５年物ＬＰＲも予想通り4.2％に維持された。
ＬＰＲ据え置きは過剰な金融刺激策に消極的な中国当局の姿勢を浮き彫りにするものだ。また、当局が既存の与信の効率的利用を期待していることも示された。急拡大するマネーサプライが実際の借り入れの大幅な改善にまだ結び付いていないためだ。
オーストラリア・ニュージーランド銀行（ＡＮＺ）の中国担当シニアストラテジスト、邢兆鵬氏は「銀行は１月に引き下げる用意ができていない」と指摘。「大きな懸念」として銀行の利ざやにも言及した。こうした圧力は、貸し手が金利引き下げの影響を吸収できるようになる前に、資金調達コスト圧縮に時間がかかることを示唆している。
ＬＰＲは20の銀行が最良顧客に提示する金利に基づくもので、１年物ＭＬＦ金利のスプレッドとして示される。１年物ＭＬＦ金利は先週、2.5％に据え置かれた。
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原題： Chinese Banks Maintain Lending Rates After PBOC Policy Rate Hold、 Chinese Banks Hold Rates, Expectations Rise for Easing by Spring（原題）
(４段落目に市場関係者のコメントを追加して更新します)
January 22, 2024 at 10:30AM
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