オリンピックイヤーとなる2024年、パリ五輪のゴルフ競技はフランスのル・ゴルフナショナルで行われる。女子は男子の1週間後、8月7日からスタート。世界ランキングをもとにした独自の五輪ランキングによって決まる出場権争いは、メジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」の直後に当たる6月24日まで続く。60人に絞られるフィールドで3枠も狙える日本勢、さらには海外勢の現状をおさらいする。
2番手・山下美夢有が肉薄 3枠も視野
世界ランクで最上位の17位につけ、日本のエースとして安定感が光る畑岡奈紗。悲願のメジャータイトル挑戦を軸に据えた戦いは例年通りでも、プロ転向前からの目標だった東京五輪のメダルを逃したリベンジへの思いは小さくない。
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2番手の山下美夢有(19位)、3番手の古江彩佳(24位)はともに昨年6月に畑岡を抜いて一時は日本勢トップに立った。海外の大舞台でも活躍を狙う日本ツアー年間女王の山下、前回は惜しくも出場権に届かず涙を流した古江とそろってモチベーションは高い。東京ではフィリピン代表だった笹生優花も27位につけ、3人以上が15位以内に食い込んで代表枠(最大4)が増えるチャンスもある。
3年前の世界ランクは年明け時点で畑岡(7位)、渋野日向子(13位)、古江(16位)、鈴木愛(22位)という並びだったが、古江と最後まで2枠目を争ったのは同年63位スタートの稲見萌寧だった。前回銀メダリストの稲見は現在73位。さらに険しいパリへの道を前にしても、大逆転を諦めることなく新天地の米ツアーで1月からシーズンをスタートさせる。
リディア・コーは“金銀銅コンプ”へ
現時点で上限4枠を満たしているのは米国のみ。東京の金メダリストであるネリー・コルダ(5位)を除けば、世界ランク1位のリリア・ヴを含めた3人が昨季ツアー初優勝を飾ったばかりというフレッシュな顔ぶれになる。
過去2大会とも4人ずつを送り込んできた韓国が3人にとどまるケースもあり得る。コ・ジンヨン(6位)、キム・ヒョージュ(7位)と2大会連続の代表入りがかかる2人に続く3番手には申ジエ(15位)。ただ、16位のエイミー・ヤンとの差はわずか。日本ツアーからは、昨季下部で賞金ランク1位のウー・チャイェン(台湾/152位)も出場圏内だ。
男子では現状5人しかいない2016年リオデジャネイロから3大会連続出場の圏内にいる選手が11カ国13人と多いのも特徴。リオで銀、東京で銅のリディア・コー(ニュージーランド/11位)は金メダル獲得なら“3色コンプリート”を達成する。アイルランドのレオナ・マグワイア(26位)とステファニー・メドウ(107位)、スペインのカルロタ・シガンダ(29位)とアサハラ・ムニョス(88位)は3大会とも同じ2人が代表となる可能性もある。
January 02, 2024 at 09:30AM
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